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07. Jun 2025 |

第3回国連海洋会議が2025年6月9日から13日フランス・ニースで開催

2015年9月の国連サミットでは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、17の持続可能な開発目標(SDGs)が定められました。国連海洋会議は、そのひとつである「海の豊かさを守ろう(SDG14:持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)」を達成するため、2017年、ニューヨークで初めて開催されました。2022年のリスボン開催を経て、今年で3回目を迎える国連海洋会議は、フランスとコスタリカの共催により、2025年6月9日から13日までの5日間にわたり、フランスのニースで開催されます。

第3回国連海洋会議は「海洋の保全と持続可能な利用に向けた行動の加速とあらゆる主体の動員」をテーマとして掲げ、以下の3つの優先課題を定めています。
優先課題1:海洋に関連したさまざまな多国間プロセスの完了に向け、尽力する。
優先課題2:SDG14達成のための資金を確保し、持続可能なブルーエコノミーの発展を支援する。
優先課題3:海洋科学の知見の強化と共有を進めることで政策への反映を促進する。
この3つの優先課題を中心とした議論に、国連加盟国、さまざまな国連機関、NGO、学術機関などが参加し、「海洋のためのニース行動計画」が採択されることとなっています。このほか、さまざまな国の政府がこの会議のテーマに合わせ、自国の取り組みの成果、今後の目標などを公に発表することも見込まれます。

各国代表団が議論する本会議と並行して、海洋生態系の保全・管理・回復、持続可能な漁業管理、海洋汚染の防止など、10のテーマに分けたオーシャンアクションパネルが開催され、多くの政府関係者が、テーマごとに解決策づくりに向けたさらなる議論を進めます。このほか、本会議場への入場を事前に認められた者が参加できる約140もの公式サイドイベント(ブルーゾーンイベント)に加えて、一般参加が可能なグリーンゾーンイベント、近隣の会議場や大学などで開かれる関連イベントなど、専門的な会議から映画上映会、海軍の訓練用帆船の寄港まで、さまざまなイベントが開催されます。水産資源の持続可能な利用、海を生業とする人たちの安全や権利、海洋汚染、気候変動、公海の利用といったテーマとともに、IUU漁業も世界的に重要な問題として議論される予定です。

IUUフォーラムジャパンは、今回ニースで開催される国連海洋会議に参加し、IUU関連のサイドイベントはもちろん、オーシャンアクションパネルなどにも積極的に出席し、最新の動向や情報の収集、関係者への働きかけなどをしていきます。

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